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一般内科、腎臓内科、人工透析内科
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人工透析

人工透析とは

健常な人には、左右の背部に2つの腎臓があり、常に体中の血液中の尿毒物質を除去し、さらに身体の中の水分量や電解質の調節を行うために尿を産生して全身状態を良い状態に保っています。腎臓が働かなくなると、これら機能が失われ、放置しておくと、生命を円滑に保つことも難しくなります。そこで、人工的に尿毒症物質や尿として排出されにくくなった水分を体外に排出することができる治療法を人工透析と言っています。人工透析には、血液透析(HD)と腹膜透析(CAPD)があります。

血液透析(HD)

血液透析とは、内シャントを作成した後、太くなった静脈に2本の針を刺して、体内の血液を体外循環しながら、ダイアライザーと呼ばれる血液透析器で血液をきれいにし、水分調節を行う治療法です。

通常は、施設で週に3回、3から5時間の治療ですが、当クリニックでは在宅での血液透析治療をおすすめしています。

腹膜透析(CAPD)

人間の腹膜は、複雑に込み入ってはいますが、袋状になっています。そこに、腹膜カテーテル挿入術を行い、腹膜透析液を腹膜に貯留し、腹膜を介して透析する方法を腹膜透析と呼ばれる治療法です。注入・貯留・排液を一日4回ほど主に在宅で行います。

安定しているときには、月1回の受診で済みますので、時間的に拘束が少ない治療法です。

在宅血液透析

当院では在宅血液透析に取り組んでいます。

通院負担や時間制限がありません。

在宅血液透析に移行するまで

施設血液透析での通院と同様に来院し、透析治療に通院しながら、自分自身で血液透析が出来るように学んでいきます。①透析治療前にプライミングを含めた透析の準備 ②透析中に腎臓全般・食事指導・在宅血液透析について全般的に学んでいただき、③透析治療後にはご自分の体重の評価や症状のチェックなどを行います。

ほとんどの患者さまは、3から4か月の施設透析での教育期間を経て、自宅での血液透析治療を行なって行きます。

透析機器は

①自動プライミング・自動返血機能があるため、プライミングや返血などの操作が簡単に行うことが可能

②大画面のタッチパネルで見やすく、取り扱いが簡単であることより、いろいろな操作が簡単に行うことが可能

在宅での血液透析治療はご自分で透析時間を自由に設定することが出来ますし、短時間・頻回での方法や長時間透析をする方法も可能ですので、透析時間や透析頻度によっては、医学的にも、全身の状態が良好となり、お仕事でお忙しい方・家族団らんを大切にされる方にお勧めです。前向きにお考えの方は、お気軽にご相談ください。

>>在宅血液透析について詳しくはこちらをご覧ください。

血液透析と腹膜透析の併用療法

血液透析と腹膜透析を同時に行う治療です。

>>併用療法について詳しくはこちらをご覧ください。

オンラインHDFについて

血液透析にさらに濾過を加えた治療を、血液透析濾過と呼ばれていて、通常、血液透析濾過を英語でHemodialysis Filtration(HDF)と呼ばれています。さらにこのHDFにおいては、“オフラインHDF”と“オンラインHDF”があります。
“オフラインHDF”は、血液に圧力をかけて、補液を用いて行うため、加える補液はバックに入っているため少量しかくわえられません。
“オンラインHDF”は、透析液をそのまま補液として用いるため、補液の量はオフラインHDFに比べても非常に多く、これにより多くを濾過することが出来、より多くの老廃物を取り除くことが出来るようになります。
“オンラインHDF”を行うためには、透析液が非常に清浄でなければ行なうことはできません。当クリニックでは厳重な透析液の管理を行い、透析液の清浄化を推進し、さらにこの治療にて、体の中の多くの老廃物を取り除き、患者様にお元気になっていただくため、オンランHDFを推奨しております。
そこで、“オンラインHDF”の効果を挙げてみます。

1.通常の血液透析では、除去が困難な毒素・老廃物の除去が出来ます。

透析アミロイド症の予防と軽減:血液透析で除去できない大きな分子量のβ2―ミクログロブリンという物質が原因で起こるとされる骨・関節痛や手根管症候群や破壊性脊髄炎や種々の臓器にアミロイド沈着しておこる透析アミロイド症の予防と増悪防止が出来ます。

貧血の改善:造血ホルモンであるエリスロポエチンを阻害する物質を除去できることから、腎性貧血が改善されます。

食欲の改善:不要な老廃物の除去によりお元気になり、食欲が出てきます。また、食欲抑制物質が除去されるという報告もあります。

2.全身の痒みや下肢のイライラ感や色素沈着などの症状改善が認められます。

不要な老廃物が除去されることで、透析を行うことで生じてくる原因不明の関節痛やしびれや皮膚の痒みやイライラ感や下肢つれが改善しています。

3.透析中の血圧が安定します。

HDFを行うことで、透析中の血圧が安定し、降圧剤が減らせたという方もおられます。

4.透析による疲労感が減少します。

オンラインHDFを行うことで、透析患者様を悩ませていたことが、少しでも改善され、お元気な生活を送っていただくことが、当クリニックスタッフの願いです。

腎移植外来について

日本では腎代替療法の中で主流を占めているのが、血液透析外来で、腎移植についてはほとんど情報提供がなされていないのが現状です。一般的にも腎移植について良く知っていただくことは大切なことだと思われます。また、腎代替療法をしなければならない方が療法選択をする際にも選択肢に検討していただくことも大切です。

腎移植には生体腎移植と献腎移植があります。いずれにしても、ご自分の失われた腎臓に代わって健康で機能している腎臓を移植して再生させていく治療法で、成功すると透析療法から解放されます。

2000年以降の日本の腎移植の成績は、生体腎移植の5年生着率は90,9%、献腎移植で78,6%となっておりまして、徐々に免疫抑制剤の向上にて、長期生着率・長期生存率の向上が認められていると考えられます。5年生存率は90%以上となっており、医学的にも予後の面でも、優れている治療法だと考えられます。

腎臓移植の適応は、そろそろ透析療法を行わなければならない腎不全の方や透析をすでに行っている方が、適応になります。もし移植できる腎臓が得られるならば、腎移植が施行できる可能性が高くなります。適応についてもわからないことが多いと思いますが、当クリニックの外来をお気軽に受診していただきたいです。

生体腎移植でも献腎移植でも、腎移植後の拒絶反応を出現させないためにも、腎移植後の投薬の種類が量の設定は非常に大切です。

現在、月に1から2回程度、腎移植・肝移植の経験を多く持つ松野直徒先生*が外来にいらしていただいています。手術を行った外科医(松野先生)と内科医(鈴木)が腎移植後の患者様の免疫抑制剤や他の投薬の処方や検査を行って、移植臓器の温存と患者様の全身状態の管理を行い、生活の質を向上させていきたい願いを叶えていく外来です。お気軽にお越しください。