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一般内科、腎臓内科、人工透析内科
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腎臓病

タンパク尿

健康な人でも一日に100mg程度のタンパク質が尿に含まれていますが、腎臓 に異常があると、それ以上多くのタンパクが尿に出てきてしまいます。一日150mg以上のタンパク尿が認められると、タンパク尿が陽性であると診断されます。腎臓が悪いときにタンパク尿が出現しますが、タンパク尿そのものも腎臓の働きを低下させてしまうので、腎臓病の進行を食い止めるためには、タンパク尿を少しでも減らさなければなりません。当クリニックでは、できうる限り、このタンパク尿を減少させていく治療を積極的に行なっています。

慢性腎臓病(CKD)

生活習慣病の中の高血圧・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症・肥満・睡眠時無呼吸症候群・喫煙などを長い期間、放置しておくと腎臓にも悪影響を及ぼし、慢性腎臓病の発症にもつながってしまうことも少なくありません。タンパク尿の出現や採血結果での尿素窒素やクレアチニンの上昇が認められたとき、腎臓の悪化を食い止める診療を行っていきます。透析療法や腎移植などの腎代替療法をしなければならない時期が来ないように、または少しでも遅らせることができるように早期からの治療は大切です。20歳以上の8人に1人は、CKDだとされており、国民病とも言われています。症状があまり認められないことから、放置されがちな疾患ですので、心配な要因がありましたら、ぜひ受診していただきたいです。

腎臓と腎不全

まず“腎臓の働き“を知っていただき、徐々に腎臓障害が悪化すると腎機能低下から腎不全となってしまう経過を知っていただきましょう。腎臓の働き:(1)尿を作り、体内の老廃物を身体から排泄。(2)血圧の調節。(3)血液を作るホルモンを産生。(4)体液量・イオンバランスの調節。(5)骨を強くする。などの働きがあります。慢性腎臓病とは3か月以上持続する蛋白尿や血尿などの尿異常や腎臓の形態異常や腎機能が60%未満まで低下した状態をいいます。腎機能が徐々に低下してきて、正常腎の15%程度しか腎機能が働かなくなったときに腎不全となり、腎代替療法が必要となります。腎臓の機能の程度により、それに合わせた治療を行っていくことになります。

“患者会“にてお話をいたしました簡単なスライドを示します。
>>腎臓と腎不全についてはこちらもご覧ください。(PDFファイル)

※PDF形式の文書をご覧頂くには、Adobe® Reader® プラグイン(無料)が必要です。
お持ちでない方はこちらから入手できます。

腎代替療法

腎不全が進行して、自分の腎臓では日常生活が普通に送ることができない病態になってきたとき、自分の腎臓に代わって、代替をしなければならない治療を行なっていきます。日本では施設血液透析が主流ですが、それ以外の療法を知っておく必要があると思われます。

“患者会“にてお話をいたしました簡単なスライドを示します。
>>腎代替療法についてはこちらもご覧ください。(PDFファイル)

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血液透析

血液透析とは、機能しなくなった自分の腎臓の代わりに、機械を使って血液をきれいにする治療法です。
腎臓が機能しなくなると、本来腎臓が行う尿毒症の原因物質の除去や老廃物の排泄、Na(ナトリウム)K(カリウム)Ca(カルシウム)といった電解質と酸性、アルカリ性のバランスの維持、体液量の調節等が出来なくなります。
血液透析では、血液を体外に取り出し、ダイアライザーと呼ばれる透析器(人工腎臓)を通すことによって電解質や酸性、アルカリ性のバランス、体液量を調節し、血液を浄化します。きれいになった血液は、再び体内に戻されます。一般に血液透析治療といえば、施設で行う血液透析治療を指していますし、ほとんどの血液透析患者さんはこの方法で治療を受けていると思われます。
血液透析治療の方法は施設血液透析在宅血液透析があります。施設血液透析は多くの透析治療がこの方法で行われておりますが、この治療は週に3回施設に通院しなければなりません。1回の透析には3〜5時間が必要です。本来、腎臓は24時間働いていますが、血液透析だけでは治療の時間も効率も限られており、腎臓の働きを十分に代行することはできません。したがって薬の服用だけでなく、食事や運動など日常生活での工夫が必要になります。
在宅血液透析とは、患者さん及び介助者が、医療施設において十分な教育訓練を受けた上で、医療施設の指示に従い、1人に対して1台患者さん宅に設置された透析機器を用い、血液透析のため週3回通院するのではなく、自宅で行う治療法です。自宅で血液透析を行うための手技を身に付けてから、家庭で血液透析を自己管理の下で行って、全身を管理していく透析方法です。当クリニックは今後も、在宅血液透析に力を入れて行きますので、少し詳しく説明させていただきます。

透析治療は腎移植が成功しない限り、一生続けなければいけない治療であり、施設血液透析におきましては、患者さんが週3回通院して行う血液透析に費やす時間の累計は膨大なものとなります。
一方、在宅血液透析は、特に生命予後が良いとされる週4〜7回の瀕回に、または、5時間以上の長時間透析を医療施設の事情に左右されず、自分の生活スタイルに合わせてご自宅で出来るという利点があります。
患者さんのQOL(人生の内容の質や社会生活にみた生活の質)を考えた場合非常にメリットの大きい治療法です。
在宅血液透析の適応となる患者さんは
患者さん本人の強い希望があり、介助者の同意があること
在宅透析に影響するような合併症がないこと
自己管理ができること
透析装置、水処理装置の設置場所、材料の保管場所があること
医師が在宅血液透析を可能であることを承認していること
社会復帰をめざす、または、自分の生活設計上、在宅透析を有用と考えている などが条件です。
また、在宅血液透析をする為には、介助者がいること、自己穿刺(自分で自分のシャントに針を刺す)ができること、月1回以上定期受診をすることが不可欠です。
上記のことが当てはまっていれば、本人、家族の意志で在宅血液透析を選択することができます。
在宅血液透析も長所・短所があります。充分理解、納得したうえで選択してください。

当クリニックの具体的な方法はこちらをご覧下さい。

長所

・ 時間的制約が少ないため、仕事、家庭生活のスケジュールに合わせて透析治療のスケジュールを立てることができます。
・ 透析中に家族と接する時間が取れます。
・ 通院による施設透析と比べ、長時間透析や週3回以上の瀕回透析を行うことにより、透析時間が十分確保できます。
・ 血液透析が充分に出来ることにより、透析不足による合併症の発生頻度も低く、良好な体調が維持できます。

短所

・ 介助者は透析中家にいる必要があります。
・ 透析中のトラブル時、医療者が側にいないため、本人と介助者が対処する必要があります。
・ 介助者とともに、一定の教育期間が必要です。
この教育期間にトラブル時の対応を含む、在宅血液透析に必要な知識、技術を学び、修得します。

当クリニックは、在宅血液透析に力を入れて行きますので、ご興味のある方は、ご連絡ください。
参考:http://jshhd.jp/ (在宅血液透析研究会ホームページ)

腹膜透析

腹膜透析は、在宅でできる透析療法です。毎日24時間かけてゆっくり透析するため血圧の変動なども少なく、残された腎臓の機能を保護しながら行う「体にやさしい」治療方法です。定期通院も月に1~2回ですみ、食事の制限も血液透析よりも比較的緩やかなので、自由度の高い生活を送ることができます。
しかし、在宅での透析療法のため、透析バッグの交換作業、感染症や腹膜炎を防ぐための自己管理がとても大切になりますが、私たちスタッフと共に練習することで無理なく覚えることが出来ます。

また、「体にやさしい」治療方法なので高齢の方にも適している治療です。加齢により自立能力が低下して自己管理が困難の場合は、ご家族の協力や介護保険によるサービスを利用して行うことも可能です。

腹膜透析のしくみ

腹膜透析おなかの中に透析液を入れて一定時間貯めておくと、腹膜を介して血液中の老廃物や余分な水分が透析液側に移動します。その老廃物や水分を含んだ透析液を体の外に出すことで血液をきれいにします。

腹膜透析開始前の準備

透析液を出し入れするために、おなかに透析液を出し入れする細い管(カテーテル)を入れる手術が必要です。又、透析バックの交換作業や出口部のケアなど、必要なことを練習して覚えます。
当クリニックでは連携病院で2泊3日の入院で手術を行い、外来に通院しながらバッグ交換や出口部のケアなど、必要なことを練習して覚えることが出来ますし、患者さまのご希望に合わせて2~3週間の入院で手術やバッグ交換作業などを覚えることも可能です。

今後の透析生活の流れ

腹膜透析は、乳幼児から高齢者まで殆どの人が導入出来る治療方法です。しかし導入後、腹膜の機能が低下してしまったり、難治性の腹膜炎などが原因で、腹膜透析を続けるのが難しくなる場合があります。その場合は血液透析に移行しますが、血液透析に移行しても、それまで身に着けた自己管理の能力を役立てることが出来ます。
また、最近では腹膜の機能低下を補うためや、腹膜透析では抜けにくい老廃物を体から取り除く目的で、週1回の血液透析を行う併用療法も推奨されています。

併用療法・・・血液透析と腹膜透析を同時に行う治療です。多くは腹膜透析を行っていた方がだんだんと腹膜機能が低下してきたことで、透析効率を良好に行うことで2つの透析療法を併用し、透析の効果を高めるために行います。しかし、最近は、透析導入時から、併用療法を行うことで、良いとこどりの治療となり、いろいろなメリットがあるとも思われます。当クリニックでは腹膜透析と血液透析の併用療法を行えるような体制を整えておりますのでご相談下さい。

腎移植

腎移植には腎臓の提供により生体腎移植と献腎移植があります。生体腎移植を行うためには、腎臓を提供してくださる方(ドナー)が居なければ、できません。このドナーにはいろいろな条件が整っていなければなりません。また、献腎移植は、お亡くなりになった方から、腎臓の提供を受けることができるときに移植が可能となります。ただし、登録が必要で、待機期間もかなり長い期間になってしまう現状があります。しかし、透析療法から離脱出来ることで、生活の質の向上が望めると思います。当クリニックに腎移植後の方も受診にいらしておりますので、腎移植にご興味のある方はお話にいらしてください。

血液透析

メリット

・日本の透析医療は欧米に比べて優れている
・頻回な外来受診で全身状態がチェックされる
・全国で施行可能である
・尿毒症が改善される

デメリット

・時間が拘束される(2-3回/週)
・飲食の制限がある
・貧血・皮膚のかゆみおよび骨・関節の合併症などがある

腹膜透析

メリット

・時間的制約が血液透析より少ない
・食事制限が緩やか

デメリット

・4回/日のバッグ交換が必要
・腹膜炎
・カテーテル感染、腹膜硬化症などの合併症がある
・透析液を自宅で管理しなければならない

腎移植

メリット

・透析治療から解放される
・食事制限・運動の制限が少ない
・月に1-2回の外来受診のみで、時間的制約が少ない
・健康な人と同様の生活が可能となる
・妊娠・出産が可能となる

デメリット

・ドナーが必要である
・手術が必要
・拒絶反応・感染症・免疫抑制剤の副作用などの合併症がある
・一生涯、免疫抑制剤を服用しなければならない